
電気ケトルはプラスチックとステンレスどっち?ガラスも並べて「安全」の声を数えた
この記事で取り上げる商品

【バルミューダ 】公式ストア 電気ケトル バルミューダ ザ・ポット BALMUDA The Pot (KPT03JP-BK) ドリップケトル コーヒーケトル
本文の該当箇所へ ↓参考価格17,426円
9月7日時点
「ジャスティン ロック ホワイト」 KO5901JP
本文の該当箇所へ ↓参考価格3,500円
9月7日時点
HARIO(ハリオ) エレクトリックケトル・ライラ 電気ケトル 温度調節 保温機能 軽量設計 最大容量800mL ホワイト コーヒードリップ コーヒーケトル プレゼント ギフト ECK-80-W
本文の該当箇所へ ↓参考価格19,164円
9月7日時点
アイリスオーヤマ 電気ケトル ガラスタイプ 1.5L 9段階温度調節付 保温設定付 沸騰後自動OFF フィルター掃除可能 茶こし付 ブラック IKE-G1500T-B
本文の該当箇所へ ↓
「ステンレスの電気ケトル」として売られている台に、ステンレスだけでできたものはありませんでした。湯が触れる胴の内側、手で持つハンドル、上から閉じるふた。同じ一台の中で、部位ごとに素材が違います。プラスチックもガラスも、素材の寄せ集めです。素材の呼び名は、公式が筆頭に置いた一つを取っているだけです。
では、どこがその素材なのか。素材を理由に選ぶなら、そこまで読めないと決まりません。ところが公式の書きぶりは台ごとにばらついていて、読める台と、読めない台に分かれました。素材で迷っている人が、いちばん先に足を取られるのはここです。
比べたのは四台です。バルミューダ The Pot、HARIO エレクトリックケトル・ライラ、ティファール ジャスティン ロック、アイリスオーヤマ ガラスケトル。順にステンレス、ステンレス、プラスチック、ガラスと呼ばれています。知恵袋には「電気ケトルはステンレスかプラスチックのどちらを選ぶ方が好ましいですか?」「電気ケトルでプラスチック、ステンレス、ガラス製それぞれのメリットとデメリット」と、素材そのものを聞いた質問が並んでいます。四台の公式の仕様と取扱説明書を読み、ネット上のECサイトや掲示板から声を106件集めて数えました。
三十秒で決めるなら
分かれ目は一つです。沸かした湯を、そのまま口に入れるか。白湯やお茶は、湯そのものを飲みます。コーヒーやカップ麺や料理は、あとから味と香りが乗ります。前者なら素材の話が残り、後者なら選ぶ軸は容量に移ります。
そのまま飲む側は、さらに三つに割れます。
①一杯分ずつ沸かすなら、バルミューダ
【バルミューダ 】公式ストア 電気ケトル バルミューダ ザ・ポット BALMUDA The Pot (KPT03JP-BK) ドリップケトル コーヒーケトル
17,426円(掲載時点の価格。リンク先で確かめてください)
②毎朝持ち上げる回数が多いなら、いちばん軽いHARIO
③家族の分をまとめて沸かすなら、アイリスオーヤマのガラス
味の付くものに注ぐ側は、一台です。
④コーヒーやカップ麺、料理に使うなら、ティファール
数字で並ぶのは、三つだけ
四台に共通して数字が載っていたのは、本体の重さと、容量と、消費電力の三つでした。ほかの項目は、載っている台と載っていない台があります。
ここから先に出す重さと容量と消費電力は、四台とも各社の公式サイトの仕様表と取扱説明書に載っている数字です。楽天やAmazonの商品ページには、電源プレートを含んだ重さが書かれていることがあり、そちらとは食い違います。
本体だけの重さは、HARIOが520g、バルミューダが700g、ティファールが900g、アイリスオーヤマが1,000gです。HARIOの数字は公式ショップの表示で、電源プレートは含みません。容量は順に0.8L、0.55L、1.2L、約1.5L。消費電力は1200Wが三台で、ティファールだけが1250Wでした。
重い順に並べると、容量の大きい順とほとんど重なります。入れ替わるのは、いちばん軽い二台のところだけです。つまり、この並びは素材の性質ではなく、大きさの順です。プラスチックだから軽い、という読み方は、ここでは通りません。いちばん軽いのはステンレスの台で、いちばん重いのはガラスの台でした。
消費電力の差は50Wです。素材で割れているとは言えません。電気代が変わるとも、早く沸くとも書けません。
楽天のレビューは、バルミューダがこの商品を扱う30店を合わせて3,514件で平均4.75。ティファールが68店を合わせて2,074件で平均4.57。アイリスオーヤマは商品価格ナビの集約で136件、平均4.42でした。素材が違っても、評価はどれも高い側に寄っています。ここで差はつきません。
もうひとつ。数えた題名の中に、重い・軽いに触れたものは一件もありませんでした。検索窓に打ち込まれているのは、重さではないということです。
「ステンレス」は、外側の話ではありませんでした
ステンレスの一台を探して公式の仕様表を開くと、材質の欄そのものが見つからない台があります。この四台では、ティファールがそうでした。仕様表にあるのは「ステンレス製内容器:×」という、機能の有無のチェック欄だけです。
ティファールだけの話ではありません。象印も、タイガーも、山善も、電気ケトルの仕様表に材質の欄を置いていません。価格.comで「材質:ステンレス」を条件にして絞ると、象印とタイガーの電気ケトルは一件も出てきません。
書いている側もあります。HARIOの仕様表には材質の欄があり、しかも部位ごとに分けてあります。胴部とノズルがステンレス。ハンドルがABS樹脂。フタがポリプロピレンとステンレス。アイリスオーヤマは「ガラス、ポリプロピレン」、バルミューダは「ステンレス、ポリプロピレン、ポリカーボネート、シリコン」。どの台も、単一の素材ではできていません。
ティファールも、取扱説明書の本文まで開けば「本体のプラスチック部分」「内側底部のステンレス部分」と書き分けています。材質の明記ではなく、注意書きの中の言葉です。ただ、内と外を分けているのは同じです。
声のほうは、最初から内と外を分けています。題名を数えた106件のうち、内側・内筒・中身・内容器と、わざわざ分けた言い方をしていたのは7件。書かれた言葉まで読めた19件でも、四件が同じ分け方をしていました。知恵袋には、落として壊した二台の話があります。
外側を問題にした声も、もちろんあります。価格.comの掲示板には、こうありました。
読者は内と外を分けて話している。仕様表は、その内側のほうを書いていない。買う前に素材を確かめようとすると、公式で確かめられる台のほうが少ない、というのが今回いちばん驚いたところです。
四台を、一台ずつ
素材の呼び名は、公式が筆頭に置いた素材から取っています。四台とも混ざりものなので、「全部ステンレス」「全部ガラス」ではありません。
①バルミューダ The Pot(ステンレス)
一杯分を沸かすための台です。容量は並べた中でいちばん小さく、素材欄はステンレスから始まって、ポリプロピレン、ポリカーボネート、シリコンと続きます。レビューの件数は、上で見たとおり四つの中でいちばん多く集まっていました。一日に一杯か二杯、白湯やお茶をそのまま飲むなら、この大きさで足ります。
②HARIO エレクトリックケトル・ライラ(ステンレス)
本体だけなら、いちばん軽い一台です。そして、仕様表が部位ごとに材質を書き分けている、この記事で唯一の台でもあります。何がステンレスで、何が樹脂なのかを、買う前に読んで確かめられます。素材を理由に買い替えるなら、確かめられること自体が値打ちになります。
③ティファール ジャスティン ロック(プラスチック)
容量は上から二番目、消費電力だけが一台だけ違います。とはいえ差は上で見た50Wで、そこで選ぶ理由にはなりません。この台の役どころは容量です。コーヒーやカップ麺、料理に注ぐなら、湯が足りることのほうが先に効きます。
④アイリスオーヤマ ガラスケトル(ガラス)
いちばん大きく、いちばん重い台です。材質欄は「ガラス、ポリプロピレン」。中の湯量が目で見えるので、注ぎながら残りが分かります。家族の分をまとめて沸かして、そのまま飲む側にいるなら、この容量です。
口コミで多かったのは、「安全」でした
題名を数えた106件のうち、安全・危険・有害の語が入っていたのは12件でした。マイクロプラスチックやナノプラスチックの語は7件(同じ題名が両方に入ることもあります)。においは4件、洗いやすさは1件です。この題材で人が打ち込んでいるのは、使い勝手の言葉ではありませんでした。
向きも、ほぼ一方向です。数えた題名の中に、ステンレスやガラスをやめてプラスチックにした、という向きのものは見当たりませんでした。Xでは、同じ人が同じ文面を何度も投げています。内側がステンレスなら安全だ、という言い方で、樹脂の台を離れた人です。
ここ1、2年の研究で、より怖さがわかってきた「マイクロプラスチック」。
この電気ケトル、内側ステンレスで安全なのに、このルックス。
“安全”も“デザイン”も両立できる...X で投稿を見る
もう一件は、その先で迷っている人です。プラスチックが嫌でステンレスを探して買ったのに、そのステンレスが本当に良いものなのか分からなくなった、という書き方をしています。素材で選んだ人が、素材の情報にたどりつけないまま止まっている。仕様表に材質の欄が無い、という上の話と、そのままつながります。
@w2skwn3 やっぱり‼️私も今日、それを何気に感じていたわ💦
X で投稿を見る
電気ケトルのプラスチックが嫌で 一生懸命探して ステンレス製のケトルで コーヒーを飲んでいるんだけれども なんか本当にいいステンレスじゃないような気がしてきて… やっぱり 昔からある 魔法瓶って 中がガラスでできた素晴らしい日本製の 使用する
素材と別に多かった不満は、新品のにおいでした。電気ケトルを比べたブログには「新品特有の樹脂臭が気になることがあります」とあり、そのすぐ後ろに対処が書いてあります。水を入れて数回沸かし、その湯を捨てる。これで軽くなる、という書き方です。
褒めのほうは、メーカーの作りに集まります。知恵袋では「作りもしっかりしている」「老舗の専門メーカです どちらを選ばれてもベストの選択です」といった書き方が続きました。素材で不安になり、メーカーで安心する。読んでいて、その順番がはっきり見えました。
よくある質問
①内側がプラスチックの台は、避けたほうがいいですか
避けるかどうかの前に、確かめられるかどうかで絞れます。公式の仕様表に材質の欄がある台なら、買う前に読めます。この四台では、HARIO、アイリスオーヤマ、バルミューダに欄がありました。
②ステンレスの台なら、中まで全部ステンレスですか
いいえ。四台とも単一の素材ではありません。HARIOならフタはポリプロピレンとステンレス、ハンドルはABS樹脂です。「ステンレスの一台」という呼び方は、公式が筆頭に置いた素材から来ています。
③ガラスの台は、重いですか
この四つでは、いちばん重いのがガラスでした。ただし容量もいちばん大きく、小さい台ほど軽く並んでいます。重さだけで比べたいなら、容量をそろえた台どうしで見ることになります。
迷ったら、この一点で決まります
もう一度、分かれ目です。湯を、そのまま口に入れるか。白湯やお茶は湯そのものを飲むので、においの声も、素材の声も、この側の人から出ています。コーヒーやカップ麺や料理は、あとから味と香りが乗ります。同じ湯でも、口に届くまでの距離が違います。
うちは両方だ、という人のほうが多いはずです。その場合は、回数の多い側に合わせます。一日に何回どちらへ注いでいるかを、今日一日だけ数えてみる。多い側で素材を決めて、少ない側は妥協する。両方に効く一台は、並べた四つの中にはありませんでした。
素材が決まると、次に迷うのは容量です。一人分で足りるのか、家族の分までいるのか。その話は、今後の記事で。
この記事が向いていない人
価格で決めたい人には、この記事は使えません。四つの値段には一度も触れていません。
温度調節でコーヒー用に選びたい人も、ここでは決まりません。軸を素材に置いたので、温度の機能では比べていません。
何年もつかで選びたい人も同じです。読んだ声の中に、何年もったかを書いたものはありませんでした。買った直後の言葉が多く、年数の話はほとんど残っていません。
そして、安全な素材はどれか、の答えを探している人。ここには答えがありません。数えたのは、安全という語の入った声が何件あって、どちらの素材へ向かっていたか。そこまでです。研究を挙げている投稿もありましたが、それは投稿した人の言葉で、こちらが確かめた事実ではありません。
どこで買うか
ステンレスを選ぶなら
バルミューダ BALMUDA The Pot 電気ケトル KPT03JP
【バルミューダ 】公式ストア 電気ケトル バルミューダ ザ・ポット BALMUDA The Pot (KPT03JP-BK) ドリップケトル コーヒーケトル
17,426円(掲載時点の価格。リンク先で確かめてください)
HARIO エレクトリックケトル ライラ ECK-80-W
HARIO(ハリオ) エレクトリックケトル・ライラ 電気ケトル 温度調節 保温機能 軽量設計 最大容量800mL ホワイト コーヒードリップ コーヒーケトル プレゼント ギフト ECK-80-W
19,164円(掲載時点の価格。リンク先で確かめてください)
プラスチックを選ぶなら
ティファール ジャスティン ロック KO5901JP
ガラスを選ぶなら
アイリスオーヤマ ガラスケトル 温度調節付 IKE-G1500T-B
価格はリンク先で確かめてください。
【参考文献・調査対象】
価格.com/Yahoo!知恵袋/note/X/YouTube/個人のブログ/Supported by Rakuten Developers
本記事にはアフィリエイト広告(Amazonアソシエイト・楽天アフィリエイト)が含まれます。

