
フライパンは鉄とステンレスどっち?くっつく話は、公式を読むと逆でした
この記事で取り上げる商品

リバーライト 鉄 フライパン 極 ジャパン 28cm IH対応 日本製 中華鍋
本文の該当箇所へ ↓参考価格7,496円
9月5日時点
ビタクラフト Vita Craft フライパン 22cm IH対応 ソフィアII 1742
本文の該当箇所へ ↓参考価格2,809円
9月5日時点
ティファール 取っ手のとれる フライパン 28cm IHガス火対応 「インジニオ・ネオ IHルージュ・アンリミテッド フライパン」 L38306
本文の該当箇所へ ↓参考価格5,855円
9月5日時点
柳宗理(Yanagi Sori) Sori Yanagi 鉄の表面に凹凸があるこびりつきにくいマグマプレート鉄フライパン IH対応 25㎝ 蓋付き 油なじみが良く、熱伝導も早い 左右に張り出した注ぎ口が注ぎやすい 凹凸で表面積が広くなって鉄分の付着や熱伝導がアップ 強火で炒める事ができるので野菜もシャキシャキで料理可能 日本
本文の該当箇所へ ↓参考価格5,986円
9月5日時点
フライパン 26cm マイヤー スターシェフ4 STAR CHEF4 PFOAフリー 日本正規品 IH/ガス火対応 ステンレス フッ素樹脂加工
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朝、フライパンに油をひいて、温まりきる前に卵を割り入れる。そういう焼き方をしてきた人が鉄に替えるとき、いちばん引っかかるのが「くっつく」です。アルミと鉄とステンレス多層では、食材を入れる前に見るところが違います。どの銘柄かは、そのあとです。
温まりきる前に卵を落とすかどうか。素材選びは、この一手のところで分かれます。
その対処法としてよく言われる「煙が出るまで熱してから油をひく」は、鉄のメーカーの公式には書かれていませんでした。書いてあったのは、煙が出るのは油が傷んでいる合図だ、という注意のほうです。
先に見るのは熱伝導率ではありません。各社の公式が、食材を入れる前に何をしろと書いているか。そちらです。
三十秒で選ぶなら
分かれるのは、食材を入れる前です。合図を鍋のほうから受け取るのか、毎回の手順を自分の手で踏むのか、時間と水滴で自分で測るのか。三つの素材は、ここが違います。
同じ棚に並んでいても、食材を入れる前にすることは一枚ずつ違います。
①入れていい時が目で分かるほうがいいなら、ティファールのインジニオ・ネオです。
②毎回ひと手間を踏んででも、買い替えを終わらせたいなら、リバーライトの極JAPANです。
③手順は増やしたくないが、時間や水滴で測るのはいいなら、ビタクラフトのソフィアIIか、マイヤーのスターシェフ4です。
④焼いたままオーブンに入れたいなら、ビタクラフト以外の四枚です。
効くのは三つ。食材を入れる前の一手間と、本体の重さと、楽天のレビューです。
予熱の合図:鉄は毎回の油返し、ステンレスは2分と30秒
三つの素材の差は、くっつくかどうかではありません。くっつかない責任を、メーカーがどこに置いているかです。
ティファールの公式は、鍋のほうに合図を持たせています。「マークの模様が消えたら、予熱完了・適温の合図」。判定するのは人ではありません。鍋です。
リバーライトは、合図を置かず、手順を置いています。公式の説明書にあるのは「『油返し』を行うと料理が焦げつかず、より美味しく仕上がります」という一文です。「煙が出るまで熱してから油をひく」という指示は、公式に見当たりません。あるのは、こちらです。
鉄が難しいのは、火を上げきれないからではないのかもしれません。上げすぎているのかもしれません。
ビタクラフトは、時間と目印の両方を置いています。「あらかじめフタをして、中火で十分に予熱してください(約2分程度)」。水滴が玉になって転がれば適温、とも書かれています。マイヤーの示す時間はもっと短く、「予熱は中火(中出力)で、30秒程度にしてください」。水滴のことは書かれていません。同じステンレス多層でも、二社の言っていることは揃っていません。
柳宗理の鉄フライパンについては、製造元の公式サイトに使い方の記載が見当たりません。油ならしも、予熱の合図もです。
「くっつく」と書かれていたのは、どこだったか
読んだ58件のうち、「くっつく」「焦げ付く」の語が入っていたのは6件です。6件とも、鉄のリバーライトについてでした。
くっついた話が集まっていたのは、鉄の側でした。
ステンレス多層について、くっついたと書かれた声は、一件も見つかりませんでした。
58件のうち、Yahoo!知恵袋の相談が10件。10件とも、リバーライトについてです。たとえば、こういう質問。
読んでいて、いちばん引っかかったのはここです。くっつくと書かれているのは鉄ばかりでした。ところが、くっつかない手順をいちばん細かく公開しているのも鉄です。答えが無いから声が湧いているのではありません。目で見える合図が無いから、人に聞くのです。
ティファールの名前が出ていたのは12件で、うち2件はメーカー自身のものです。残る10件に、くっついたと書かれたものはありません。取っ手が取れる型をいくつも試したうえで、こう書いている人がいます。
取手の取れるフライパン、色々試すんだけど結局ティファール に戻ってくる。なんだかんだムラなく焼けて長持ちする気がする
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鉄で行き詰まっている様子も、そのまま出ています。
リバーライトで、どうやったらここまで酷いことになるんだ…
リプライもただの鉄鍋だと思ってるアドバイスで溢れてる
さすがスレッズは魔窟だX で投稿を見る
手順が公開されていても、途中で迷えば、人は人に聞きます。
重さ:いちばん軽い一枚は、アルミではありませんでした
素材で重さが決まると思って探すと、この五枚は順番が合いません。
重さと内径は、楽天の商品説明に載っている数字です。いちばん軽かったのは、ステンレス多層のマイヤーで987g。次がアルミのティファールで1,055g。鉄の柳宗理が1,190g、リバーライトが1,300gと続きます。アルミと鉄のあいだは135gしか開いておらず、軽い順は素材の順になりません。ビタクラフトの重さは、どの店の説明にも書かれていません。
内径が書かれていたのは三枚で、ティファールが28cm、ビタクラフトが22cm、マイヤーが21cm。鉄の二枚は、内径の記載そのものが見つかりませんでした。
楽天のレビューは、上位の店の合計です。件数はリバーライトの2,673件が最も多く、柳宗理の19件まで開きます。平均は五枚とも4.26から4.60のあいだでした。買った人の評価は、素材が違っても割れていません。割れているのは、食材を入れる前の手順のほうです。
よくある質問
①鉄のフライパンは、煙が出るまで熱してから油をひくのですか
リバーライトの公式には、その指示がありません。書かれているのは「火加減をいつもより弱めにすること」のほうです。
油を入れるのは、煙が立つ前です。
②ステンレスのフライパンは、くっつかないのですか
探した範囲では、くっついたと書かれた声が見つかりませんでした。ただし、0件は「不満が無い」という意味ではありません。公式のほうには、入れる前の指示があります。ビタクラフトはフタをして中火で約2分、水滴が転がれば適温。マイヤーは中火で30秒程度、油は必ずひく、です。
③柳宗理の鉄フライパンは、使い始めに何をするのですか
公式サイトに、その記載が見当たりません。取扱説明書へのリンクもありませんでした。
迷ったら、こう決める
決めるのは、火をつけてから食材を入れるまでの一手間を、誰に預けるかです。
水滴が玉になって転がれば適温、と書いているのはステンレス多層のほうです。
①合図を鍋から受け取りたいなら ティファールです。
②毎回の手順を引き受けられるなら リバーライトです。ただし1,300gあります。
③手順は増やしたくないが、測るのはできるなら フタをして二分待てるならビタクラフト、予熱を短く済ませたいならマイヤーです。
決めたあとに邪魔をしにくるのは、重さです。上で見たとおり、軽い順は素材の順になりません。毎日持ち上げるなら、素材ではなく、その一枚の数字で決めることです。
この記事が向いていない人
いちばん焦げつかない一枚だけを教えてほしい人には、向いていません。ここでは三つの素材を最後まで残しました。
三つ残すと決めたので、最後に一枚を取るのは読む人のほうです。
素材がもう決まっている人にも向いていません。扱ったのは「鉄でいいのか」で、「鉄のどれがいいか」ではありません。
何年もつかで選びたい人も、ここでは決まりません。58件のうち、年数を題名に置いていたのは8件で、いちばん短いもので3ヶ月、いちばん長いもので13年でした。ただし8件とも「何年使っているか」で、「何年で使えなくなったか」ではありません。買い替えの目安を書いていたのはティファールの公式だけで、そこにも年数はなく、こびりつきがひどく気になりだしたら買い替えどき、とあります。
三つの素材の声を、同じ量だけ読みたい人にも向いていません。探した範囲では、声はほとんど鉄に集まっていました。
油ならしや焦げ落としのやり方を探している人にも、向いていません。
どこで買うか
並べると、大きさの差が先に目に入ります。
価格はリンク先で確かめてください。
アルミを選ぶなら
ティファール インジニオ・ネオ IHルージュ・アンリミテッド フライパン
内径28cmで1,055g。深さは4.6cm。
ティファール 取っ手のとれる フライパン 28cm IHガス火対応 「インジニオ・ネオ IHルージュ・アンリミテッド フライパン」 L38306
5,855円(掲載時点の価格。リンク先で確かめてください)
鉄を選ぶなら
リバーライト 極JAPAN 鉄フライパン
28cmの一枚で、五枚でいちばん重い。底の厚みは2mm。
柳宗理 鉄 フライパン
1,190gで、蓋の付いた25cmの一枚。
5,986円(掲載時点の価格。リンク先で確かめてください)
ステンレス多層を選ぶなら
ビタクラフト ソフィアII フライパン
内径22cmで、フタをして予熱する一枚。
マイヤー スターシェフ4 ステンレスフライパン
987gで、五枚でいちばん軽い一枚。
素材が決まると、次に迷うのは何cmと、取っ手が外れるかどうかです。そこも、同じ数え方で並べられます。
【参考文献・調査対象】
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